人生100年の時代となり多くの人が自分の健康に関心を持ち健康ブームになっています。

健康ブームに伴いネットやテレビ等でも健康情報が増えそれぞれに健康にいいという色々な運動が溢れかえり紹介されている運動は多くの人に効果があると思います。

しかし巷に溢れかえる運動が全ての人に当てはまるわけではなく自分に合った運動をしないと逆効果になりますので自分の状態に合った運動が必要です。

・体の状態により良い歩き方は違います。

「良い歩き方」と聞くと歩幅を大きく踵から接地し腕を大きく振り一本の線の上を通るような歩き方のイメージがあり一般的に歩き方の指導をされる時にはそのように指導されることもあります。

確かに正しい歩き方ではあるしウォーキング運動としては推奨される歩き方ではあります。

しかし踵からの接地を意識しすぎて踵を通して強い刺激が入り体に悪い影響を与えてしまうこともあります。

刺激が強すぎると膝や股関節が悪い人は症状が悪化する可能性もあります。

・体に対する負担の少ない歩き方

歩いても関節に悪影響が及ばないように足が接地した時の刺激を軽減させることが大切です。

1. 足の裏全体で地面に足をつくようにする

あえて踵からではなく足の裏全体でそっと地面に足をおくように接地してください。

足の裏全体で接地すると踵から接地した時よりも体に対する刺激の強さが3分の1位に軽減するといわれています。

あくまでも足の裏全体で接地することが大切で歩幅を大きくする必要等はありません。

2. 足の間隔を腰の幅程度に広くとり歩く

両足の間隔を腰の幅程度に広く取って歩くと地面に対して足がまっすぐに接地することができます。

足がしっかり接地すると足の指がしっかりと地面をつかむことができ足もとが安定し腰や膝への負担が軽減されます。

3. 手は無理に振らずに体の動きに合わせて振る

上半身は踏み出す足の動きに合わせて前に動かすと体の重心が後に残らないのでバランスが崩れて転倒することを防止します。

雪道を注意深く歩く時と同じイメージをしていただくとわかりやすいと思います。

4. 足の指で地面をしっかりつかんでいる感覚を感じながら歩く

立っている時や歩く時に足の指で地面をつかむことを意識してみてください。

指をしっかり使う事により足の機能が向上しバランス感覚も安定することにより転倒しにくくなります。

・坂道を歩く時の注意点

坂道を歩く時は少し工夫を加えると歩きやすくなります。

上り坂の時は足の先を少し外側に向けて逆ハの字のような形にして歩くとふくらはぎの負担も軽減して歩きやすくなります。

下り坂の時はつま先から接地するイメージでそっと足をつくことにより足に対する負担が軽減します。

上り坂も下り坂も両足の間隔を腰の幅くらいにするとバランスがとりやすくなり歩行も安定します。

・階段の上り下りの注意点

階段の上り下りは日常生活の動作でも足に負担のかかりやすい動作です。

なぜ足に負担がかかるのかというと股関節等の機能低下により足の筋肉のみに頼った動作になってしまうからです。

そこで階段を上がる時には足を上げる時にお尻も上げることをイメージして上がります。

下りる時はお尻を一緒に下すイメージでそっと足を下ろします。

股関節等をしっかりと使う事ができると必要以上に足の筋力に頼らない動作になり足への負担が軽減されます。

階段の上り下りは両足の間隔を腰の幅よりも少し広くとるとバランスよく上り下りしやすくなります。

・靴と体に負担のかからない歩き方を心がける

普段履いている靴を見てください。踵がすり減っていることはよくあります。O脚の方は靴の外側がすり減っていると思います。靴の踵がすり減っているのは靴がダメージを受けています。

靴にダメージがあるということは靴を履いている人にもダメージがあります。

靴に優しい歩き方は自分自身にも優しい歩き方になります。

今すぐあなたの靴をチェックしてみてください。どんな歩き方をしているかがわかります。

靴と体に優しく歩いて体をご自愛ください。